久保木 富房

(くぼき とみふさ)

楽山名誉院長


1969(昭44)年
東京大学医学部保健学科卒業
1973(昭48)年
東京大学医学部医学科卒業
1996(平08)年
東京大学教授(心療内科)
1998(平10)年~2002 (平14) 年
東大病院副院長
2005 (平17) 年
東大名誉教授
2017 (平29) 年
広島大学客員教授
 

○学会活動等
日本心身医学会理事長、日本心療内科学会理事、日本交流分析学会理事、日本行動療法学会理事、日本絶食療法学会理事、日本ストレス学会理事、日本うつ病学会理事、日本不安障害学会理事長、『心身医学』編集委員長、『心身医療』編集委員、『日本行動医学』編集、1990 Int. Panic Disorder Confer、1993 Anorexia Nervosa Study Group (WHO)、2005年世界心身医学会会長などを歴任、2005年 御進講役を務める。
○著書
『不安症の時代』(不安・抑うつ臨床研究会編、日本評論社)、『抗不安薬の選び方と使い方』(新興医学出版社)、『Bulimiaの臨床』(三輪書店)、『拒食症の病態生理と診断・治療』(新興交易医書出版部)、『心療内科』(星和書店)、『リラクゼーション反応』(星和書店)


~ひとこと~
現代はストレスの時代といわれる。癌を含めて多くの病気がストレスに関連している。ストレス性病気の初期症状としては、不眠、食欲不振、頭痛、腰痛など身体症状が主である。メンタル不調や「うつ」、「不安」などの「心の病」は遅れて表現されることが多い。そのため十分で適切な対応が遅れ、重症化や長期化という現象がしばしば見られる。
20年ほど前から理事長の中村吉伸は重症化や長期化の問題に対して心を痛めていた。従来の精神病院への入院ではなく、早期に良質の休養(休息)を取ることが重要と認識して、楽山というストレスケア病棟を開始した。楽山ではガーデンヒルズをイメージして緑豊かな庭園を完成させた。十分に広く清潔な個室とゆとりあるヒーリングルームが特徴である。医師、ナース、臨床心理師、作業療法師など専門家以外に、音楽家や料理人などの協力を得て、ヨガ、瞑想、気功、内観、陶芸、墨絵、皮細工、アロマテラピー、オイルマッサージなどが用意されている。コンシェルジェと相談しながら、自分自身で選択して時間の有効利用(時間の構造化)をはかることが可能である。

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