常総市ボランティアに参加して

常総市ボランティアに参加して

自然災害の恐ろしさを再認識させられました。以前の東日本大震災の時は、東北⇔関東と距離が離れており、さらには津波という海からの被害であったことから、一歩引いたところから見ているような感じでしたが、今回はすぐ隣で、且つ川の堤防の決壊・氾濫という身近すぎる出来事に思わず恐怖心が体の中を走りました。
元々率先してボランティアに参加するタイプではないのですが、職場でまとまって「行くぞ」となれば、「じゃあ私も行こう」と自然に思うのが自分でも不思議です。
職場で行くとなれば、まずは準備。東日本の時を思い出したり、資料をひっくり返したり、ネットから情報を得ながら揃えていく中で、「これもあったほうがいいよ」とアドバイスしてくれたり、「こんな情報が出ていたから、参考にして準備してもらったほうがいいかも」とか資料を渡してくれたりされる場面がありました。ひとりで準備するのでは大変だし、考えが偏ったりしてしまいがちですが、こういう協力を自然に行えるのは普段のチームワークからなのかな、と感じました。

実際行ってみて、東日本大震災の時と変わらない状況にショックを覚えました。紫峰縁の方が疲れた表情ながら、我々に挨拶してくれたのがとても印象的で、少しでも笑顔が戻ればいいなと思いながら作業しました。
初日は、体力のなさと暑さにやられ半熱中症状態でしたが、最後には大分すっきりしたビニルハウスを見て「がんばってよかった」としみじみ感じました。次の日には更にそこがきれいになり、清掃に清掃を重ねた店内ももうちょっと手を加えたかった気もしますが精一杯やらせていただいた成果が出ていたのではないかと、充足感がありました。最後の挨拶のときに、高橋様が少しだけ涙を浮かべながら笑顔になったので、それだけでもよかったと思いました。
水海道市の高田様のお宅に御手伝いに入らせていただいたときには、兎に角作業が細かくて地味でしたが、それでも所々に残った水害の跡を見ると「そんなことなかった」と思えるぐらいになればよいな、と考えながら行いました。
店舗でボランティアセンターでもないのにその役目を担っていて、本当に動くべきところが動かないというのはひどいものだと思いました。必要としている人がいて、手を差し伸べてくれる人がいるのだから、その手を無駄にすることなくスムーズに采配することは最優先事項ではないかと(これは東日本大震災でも感じましたが)憤りを感じました。
個人で参加すると制約が多く、たぶん充足感をえるまでボランティア活動に徹することができないと思います、その点、職場で行かせてもらえることは本当に感じることが多く、よい勉強をさせていただいているなと感じました。(O・T)

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